ジオラマで田んぼを作る方法とは

田んぼのある風景

ジオラマ作りは鉄道模型の醍醐味とも言えますが、その一方で工作に慣れていない人には決して容易ではないのが問題です。
線路を敷き、周りにストラクチャーを置くだけでは質の良いジオラマとは言えません。ストラクチャーとして市販されてない部分は自作で補い、市販されているストラクチャーと比べてもそん色のない仕上がりにすることが大きな目標になります。中でも山地や田畑の自作は日本の景色をジオラマで再現するなら避けては通れない道です。単にカラーパウダーやライケンを接着させるだけでは上手に再現することはできないので、高低差や密度、色合いなどを慎重に調整することがリアルな質感を持たせるための条件になります。

ジオラマ作りで特に難しいとされているのが田んぼの自作です。田んぼは季節によって表情が大きく変わりますが、大別すると水を張った夏季と稲を収穫する秋季、そして農作業が終わって雪が積もる冬季があります。このうち、冬季は雪の質感に注意すること以外はさほど難しくありません。稲刈りを行う秋季も作物を収穫する畑を作るのと同じ感覚で再現できます。しかし夏季は水を張った田んぼをどうやって再現するかが大きな課題です。水の質感をリアルに再現するなら模型用のシリコンを流し、そこに泥を表現するための塗料を混ぜるのが効果的です。シリコンなら風で波が生じた水面を再現することが可能ですが、その一方で扱いが難しいうえに高額という欠点もあります。

出費を抑えて夏季の田んぼを作るなら筆塗りで水面を表現するのが無難な方法です。石こうや紙粘土で作った下地に田んぼの水を表現した塗料を塗ります。その際、わざと塗りムラを作るのがリアルな質感を持たせるコツですが、下地の色が浮き出さないように注意することを忘れてはいけません。
塗装後はカラーパウダーの粒を等間隔で並べるのが青々とした稲を再現する工夫です。